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初歩から学ぶ英語会話

http://www.m-and-h.com/のブログとポッドキャスト記事:学びながら英語のコミュニケーション能力とは何か考えていきます

Episode 50: Inviting a Friend to His House

タケシの留学

状況:タケシがロッキーと話をしている。夏休みの計画がまだ立っていないと言うロッキーを、日本に来て、自分の家に泊まってはどうかと、タケシは誘うことになる。

映像・音声を使って、この会話を練習する → TAKESHI'S PODCAST 50
                    → iTunes Store の TAKESHI'S PODCAST

ポイント:
未来を表す現在進行形 "is, am または are + 動詞ing"
未来を表す "be going to + 原形動詞" の パターン
*"I thought + 過去完了形の文" 「…したと思った」「…したと思っていた」の パターン
*"used to + 原形動詞" 「(昔は)…だった」の パターン
*軽く勧めるときの表現 “Why don’t you ...?” 「…すれば」「…してごらん」
*口調をやわらげて控えめに言うときの "Maybe ... " 「ひょっとして…」「もしかして…したりなんかして」


語句とルールの説明:
・I'm going back to Japan. 「僕、日本に帰るんだ」
未来の予定を表している現在進行形ー現在進行形は進行中の動作ばかりでなく、未来を表すこともできる。

"go" "come" "leave" などの往来発着の動詞が、現在進行形 "is, am または are + 動詞ing" の パターンで、近接未来(近い未来)を表す頻度は高い。
(例文1)She's leaving our company next month. 「彼女は来月、この会社を辞めることになっている」

(例文2)I'm going to Okinawa this weekend. 「今週末に沖縄に行きます」

往来発着の動詞であっても、現在進行形が現在進行中のことを述べることがある。
(例文3)Prices are going up these days. 「このところ、物価上昇中です」

往来発着の動詞でなくても、現在進行形が未来を表すことはあるので、現在進行中のことを表しているのか、未来を表しているのかは、文中の時を表す表現や話の前後関係などから判断しなければならない。
(例文5)We’re making a debut as a rock band in a few years. 「僕らは、2、3 年以内にロックバンドデビューを計画してるんだ」

・What are you going to do for summer vacation? 「夏休みには何をするつもり?」
未来を表す "be going to + 原形動詞" の パターン

ここでは "be going to + 原形動詞" の パターンを、相手の意思や予定を尋ねるのに使っている。家族や友だちどうしでは、このように気軽に相手の意思を尋ねるが、相手の意思を尋ねると失礼になる場面もある。そのような場面では、予定を表す未来進行形 "will be ~ing" 「~することになっています」を 使った丁寧な表現を使う。たとえば、「タケシの留学」Episode 34 では、ホテルのチェックインカウンターにいる係の人が "Yes, you’ll be staying in a single room for five days. Is that correct?" 「ええ、シングルルームに5日間、ご滞在の予定となっております。それでよろしいでしょうか?」と未来進行形を使っている。

未来を表す "be going to + 原形動詞" の パターンは、単純未来を表すこともあれば、予定意思を表すこともある。

MIKE’S PODCAST 77 では、 "It's going to rain today." 「今日は雨が降るよ」とマイクのパパが言っているが、この "be going to" は 単純未来を表している。

MIKE’S PODCAST 114 では、"You’re not going to get me one, are you?" 「(自転車を)買ってくれないって言うんでしょ」とマイクがパパに言っているが、言い換えると「買ってくれる意思がないんでしょ」ということで、この "be going to" は 意思を表している。

・I'm not sure. 「さあね」「よく分かりません」「はっきりしていないんです」

・I haven’t planned anything yet. 「まだ、何も計画していないんだ」
完了を表す現在完了形

現在完了形については、MIKE'S PODCAST 125126M & H より のセクションの説明と例文を参照のこと。

・have a great time 「楽しい時間を過ごす」

・I thought you’d already made plans. 「もう計画を立てたんだと思ってたよ」
you’d = you had の短縮形
"I thought + 過去完了形の文" 「…したと思った」「…したと思っていた」の パターンで、文の前に接続詞 "that" が省略されている。このように接続詞 "that" は、話すときに省略することが多い。

"I thought" の後の過去完了形の文は、思った時点より、もっと以前の時点のことを示している。

"I thought" の後が、過去形の(例文1)と 過去完了形の(例文2)を比較してみよう!
(例文1)I thought Mike would do that. 「マイクなら、そうするだろうと思った」

(例文2)I thought Mike had done that. 「マイクがそれをやったんだと思った」

・Hey, ... 「ねえ」「あのな」「おいおい」「何よ」「へえ」
相手の注意を引こうとして掛ける声

自分の期待していたのとは違う反応を相手が示したときに、自分の思いや考えに相手の注意を向けさせようとして掛ける声が “Hey,.../héi/” という音になる。たとえば、“Hey, calm down.”「おいおい、落ち着けよ」となだめる場合や、“Hey, what’s up?”「おやおや、 どうしたんだか?」と声をかける場合など、まず相手の注意を引くのに使う。

MIKE’S PODCAST 120 では、“Hey, don’t be shy, Mike”「何よ、恥ずかしがることないでしょ、マイク」と、少し嫌がっているような気配をみせるマイクの気を引き立てようとして、ルーシーが使っている。

また、“Hey, that’s marvelous!”「おーっ、すばらしい」のように、喜びや驚きの声とし て使うこともあれば、“Hey, you!”「おい、そこの君」のように、他人に呼びかけたり、“Hey, what do you think you’re doing?”「おい、何してるのか分かってるのか」のように注意を促したりするときに使うこともある。

・I mean, ... 「というか、…」「というのは、…」「つまり、…ということですが」
前述を言い換えたり、前述にさらに説明をつけ加えたりするようなときに使う言葉

・How does that sound? 「どう思う?」「どうかな?」「いかがですか?」
自分の提案に対する相手の意見を尋ねるときに使う表現

・Sounds really fun! 「すごく、楽しそう!」
“Sounds + 形容詞” 「(形容詞)のように聞こえる」の パターンで、主語はタケシの提案を指す "That" であるが、省略されている。

"fun" という単語は、実は「楽しみ」という意味の不可算名詞であるが、しばしば形容詞化して、形容詞同然に扱われることがある。
"fun" を使った例文:
(例文1)We had a lot of fun. 「とても楽しかった」(名詞の "fun")

(例文2)The trip looks fun. 「その旅行は楽しそうだ」(形容詞化している "fun")

“Sounds + 形容詞” の パターンを使った例文:
(例文3)Sounds good. 「よさそうだね」(相手の提案を指示するときに、よく使う表現)

(例文4)Sounds familiar. 「よくある話だね」「前に聞いたことがあるような気がするね」

(例文5)Sounds difficult. 「むずかしそうだね」

・afford 「〜を支払う余裕がある」

・I can probably afford that. 「それなら多分、お金が出せる」

・savings 「貯金」
最後の "s" は、複数形の "s"
「貯金」という意味で、この単語を使うときは通常、複数形にする。

・share 「〜を一緒に使う」「共有する」「〜について人に話す」
"share" を使った例文:
(例文1)The three of us shared a taxi. 「私たちの中から3人がタクシーに一緒に乗った」

(例文2)Everybody brought a dish to share everyone else. 「他の皆と一緒に食べるために、それぞれが一品を持ち寄った」

(例文3)Would you like to share your feelings with the group? 「あなたの気持ちを、このグループの人たちに話しませんか?」

・You’ll have to share my room. 「僕の部屋を一緒に使わなければならないだろう」

・condo 「コンドミニアム」「分譲マンションのうちの一戸」
本来は "condominium" という長い単語であるが、話すときには短くして "condo" と呼ぶことが多い。

英語の "mansion" は「大邸宅」を意味し、日本語の「マンション」とは全く異なるので、混同して使うことのないように注意しよう!

・Our condo isn’t so spacious.

・I don't mind. 「気にしない」「かまいません」

・I used to live in a dorm with a roommate. 「以前は、寮にルームメイトと住んでいた」
"used to + 原形動詞" 「(昔は)…だった」の パターン

ここでは"used to + 原形動詞" 「(昔は)…だった」の パターンが過去の状態を示している。
過去の状態を示す "used to + 原形動詞" の パターンを使った例文:
(例文1)Jim used to be a friend of mine. 「ジムは昔、私の友だちだった(今はもう、友だちではない)」

(例文2)It used to be a popular children's snack. 「それは以前、子どもたちのおやつとして人気のある食べ物でした」

(例文3)She used to be a fashion model. 「彼女は昔、ファッションショーのモデルをしていた」

・stay with + 人 「人の家に滞在する」「人とつき合っている」
"stay with + 人" の パターンを使った例文:
(例文1)I'm staying with my aunt. 「私はおばの家に滞在中です」

(例文2)My mother is staying with us this week. 「母が今週、家に泊まりにきています」

(例文3)Should I stay with him? 「このまま彼とつき合っていて、いいんでしょうか?」

なお、"stay with + 店の名前、もしくは会社名" は、「(店、会社をやめずに)働き続ける」という意味になる。
(例文4)I've stayed with Hamilton's for seven years. 「私は、ハミルトンズで働いて7年になります」

・Then why don’t you stay with us? 「それなら、家に泊まったら、どう?」
軽く勧めるときの表現 “Why don’t you ...?” 「…すれば」「…してごらん」

この表現を使った例文は「タケシの留学」Episode 49 にあるので、そちらを参照のこと。

・generous 「雅量のある」「気前の良い」

・To tell the truth, ... 「本当のことを言うと」

・I came to think I should know more about my own country. 「自分の国についてもっと知っておかなくてはと思うようになった」
このセリフの中の "come to + 原形動詞" は「〜するようになる」という意味で変化を表現している。
「〜するようになる」という意味の "come to 原形動詞" のパターンを使った例文:
(例文1)I came to realize how dangerous that was. 「それがどんなに危険か気づきました」

(例文2)She came to think of Japan as her home. 「彼女は日本が故郷だと思うようになった」

(例文3)I came to believe he was innocent. 「私は彼が無実だと信じるようになった」

・run out 「(お金、時間、物資、忍耐などが)尽きる」「切れる」
"run out" を 使った例文:
(例文1)I want to use this train ticket before it runs out. 「使用期限が切れる前に、この列車の切符を使いたい」

(例文2)I'm afraid my time is running out. 「私は、余命が残り少なくなっているのではないかと思う」

・Let’s travel around Japan until our money runs out. 「お金が尽きるまで、日本中を旅行しよう」

・thrilling 「ウキウキするような」「心が浮かれるような」「ゾクゾクさせられるような」

・Maybe we can visit some World Heritage Sites. 「ひょっとして世界遺産を何カ所か訪ねられたりして…」
口調をやわらげて控えめに言うときの "Maybe ... " 「ひょっとして…」「もしかして…したりなんかして」

ここで、ロッキーは「世界遺産に行こうよ」と言いたいところを、“Maybe we can visit some World Heritage Sites.”「世界遺産を何カ所か訪ねられたりして…」と控えめに提案して、文頭を "Maybe" で始めている。

このように、提案したり、アドバイスしたり、あるいは何かを申し出たりするようなとき、口調をやわらげるのに “maybe” を使うことがある。
口調をやわらげる "Maybe ... " を使った例文:
(例文1)Maybe we should go by subway. 「もしかして、地下鉄で行ったほうがいいかな」

(例文2)Maybe you should see a doctor. 「もしかすると、お医者さんに診てもらった方がいいかも」

(例文3)Maybe I could pick you up at your house? 「お宅まで車でお迎えに伺ってもよろしいでしょうか?」

(例文4)Maybe you're right but maybe not. 「もしかすると、あなたの言うことは正しいのかもしれないし、正しくないかもしれないし…」

(例文5)Maybe we can get together this weekend. 「ひょっとして、今週末に集まることができるんじゃないかな」


M & H より:
日本人は遠慮がちに控えめに話すけれども、英語を母国語とする人は、遠慮なくはっきりと物事を言うものと思い込み、英語で話すときには、ずけずけと話してしまう人がいます。けれども、どんな言語を話していても、相手がいる限り、相手のことを気遣いますし、相手に良い印象を与えようとする気持ちが働きます。そして、相手に対する気遣いや自分の気持ちは、必ず言葉に表現されます。気遣いや気持ちが、口調をやわらげる言葉になったり、婉曲的な依頼の表現になったりするのです。

日本の英語教育では、疑問文とその疑問文に対する "Yes" と "No" の応答のしかたや否定文の作り方を文法に沿って教えることに重点を置きすぎていて、"Yes" とも "No" とも言いがたいときの曖昧な返事、頼みづらいとことをお願いしたりするときの婉曲的な表現、口調をやわらげる言葉などを軽んじる傾向があります。そして、そのことが英語で話す際のコミュニケーションのつたなさに繋がっていると思います。現時点でコミュニケーション術を磨くには、英語教育で不足している部分を補う必要があるということを覚え、それらの表現を身につけるように心がけましょう。


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