fc2ブログ

初歩から学ぶ英語会話

http://www.m-and-h.com/のブログとポッドキャスト記事:学びながら英語のコミュニケーション能力とは何か考えていきます

MIKE'S PODCAST 129 : ずっと、そうしたいと思ってたんだ

Short Dialog_Mike

Mikeより:ジャイアンツがやってくるんだって。試合を観てみたいなぁと思ってたら、行こうってパパが言ってくれた!

映像・音声を使って、この会話を練習する MIKE'S PODCAST 129 へ
                    iTunes Store の MIKE'S PODCAST

ポイント:
*提案すると同時に、その提案に対する相手の意向を尋ねる "Shall we ... ?" 「…しませんか?(どうですか?)」の パターン
*
*不規則(変化)動詞 "be" 〈原形〉be 〈現在形〉is, am, are 〈過去形〉was, were 〈過去分詞〉been
*「ずっと続いている」という継続を意味する 現在完了進行形 "主語 + have been + ~ing" もしくは "主語 + has been + ~ing" の パターン


・ball game 「野球の試合」「球技の試合」

・Shall we go to the ball game? 「あの野球の試合、いっしょに行くかい?」
提案すると同時に、その提案に対する相手の意向を尋ねる "Shall we ... ?" の パターン
ここではパパがマイクを誘って、返事を求めている。

“Shall we ... ?” 「~しようよ、どう?」 「…しませんか?(どうですか?)」と意向を尋ねられたときの基本的な返事:
  1. Yes, let's. 「うん、そうしよう」「ええ、そうしましょう」
  2. (No,) let's not. 「(やだ)、やめとこうよ」「やめておきましょう」
“Shall we ... ?” の パターンとその返事のしかたについては MIKE'S PODCAST 66 にも説明があるので、そちらも参照のこと。

ただし、この基本の返事にこだわる必要はない。このエピソードでは「うん、いっしょに行こう」という返事の代わりに、マイクは誘われて嬉しいという気持ちを伝えていて、この基本の返事は使っていない。

・Wow! 「わぁ!」「すごい!』
驚きや喜びの声

・been
be動詞の過去分詞
現在完了進行形では、進行形の一部を成すbe動詞として 過去分詞の "been" を 使い、弱形で/bin/ と短く発音する。スペルを見て発音すると「ビーン」と 音をのばしたくなるが、それでは強形に聞こえてしまうので、そうならないように短く弱く発音するのがコツ。

・I’ve been wanting to. 「ずっと行きたいと思ってたんだ」
「ずっと続いている」という継続を意味する 現在完了進行形 "主語 + have been + ~ing" の パターン
"to" の後の "go to the ball game" は、言わなくてもわかるので省略してある。

現在完了進行形も現在完了形と同じく、主語が三人称単数のときには "has"、それ以外のときには "have" を使い、主語が代名詞の場合は主語と "have" を短縮形にする。
(例文1)It's been raining on and off. (It's = It has の 短縮形)「雨が降ったり止んだりの状態が続いている」

(例文2)He’s been trying to find a job for three years now. (He's = He has の 短縮形)「彼が仕事探しを初めてからもう3年経つが、今も探そうと(就職活動)し続けている」

(例文3)She's been talking to the baby in her belly. (She's = She has の 短縮形)「彼女は最近、お腹の赤ちゃんに(ずっと)話しかけている」

(例文4)I've only been going out with her about a couple of months. (I've = I have の 短縮形) 「彼女とつき合い始めて、まだ2ヵ月ほどだ」

(例文5)You've been doing really good work lately. (You've = You have の 短縮形) 「君は最近、実にいい仕事をしてるね」(ある時点で上手くなり、現在もいい仕事をし続けている)

(例文6)They've been talking for about an hour. (They've = They have の 短縮形) 「彼らが話し始めてから1時間ほど経つ」

(例文7)The cost of health insurance has been going up. 「健康保険の費用は上がり続けている」

疑問文のときは "have" や "has" を 主語の前におくのが基本。
(例文8)Have you been waiting long? 「長いこと待った?」

(例文9)How long have we been waiting? 「待ち始めてから、どのぐらい経つかな?」「僕たち、待ち始めてからどれぐらい経つんだろう?」

(例文10)What has she been telling you? 「彼女は君に何を話してたんだ?」

否定文のときは "have" や "has" の 後に "not" をおくが、話すときは短縮形 "haven't" "hasn't" を使うのが一般的。
(例文11)I haven't been feeling very well these days. (haven't = have not の 短縮形) 「この頃、体調があまりよくありません」

(例文12)He hasn't been going out much for a month. (hasn't = has not の 短縮形)「彼は、一ヵ月間、あまり外出していない」



M & H より:
誘って相手の意向を尋ねるときの表現
"Shall we go to the ball game?" という表現の他に、「いっしょに…しない?」「いっしょに…しませんか?」と提案するときの "Why don't we ... ?" の パターンを使って "Why don't we go to the ball game?" と 誘って、相手の意向を尋ねることもできます。

そう誘われたときの返答は、マイクのように嬉しい気持ちを伝えてもよいでしょうし、下記のように相手の提案を褒めることで、その提案を受け入れていっしょに行くことを表明してもよいでしょう。
 1. “Sounds good.”「よさそうだね」「いいね」
 2. “Good idea.”「それは名案!」

誘われて、断らなければならないときは "Well, ..." と 躊躇しながら、断らなければならない理由を述べるのが一般的です。

また、相手が家族や親しい友人の場合は “Want to ~ ?” 「~したい?」の パターンを使って、"Want to go to the ball game?" 「あの野球の試合に行きたい?」と相手の気持ちをストレートに尋ねることができます。ただし、この表現をあまり親しくない人に使うと馴れ馴れしく聞こえるので相手を選んで使うようにしましょう。“Want to ~ ?” 「~したい?」の パターンについての説明は MIKE'S PODCAST 86 にもありますので、そちらも読んでみてください。


現在完了形現在完了進行形
現在完了進行形は過去のある時点に始まり、現在に至るまで継続してきた行為や状態を述べるもので、現在も続いている行為や状態を述べるものもあれば、直前まで続いていた行為や状態を述べるものもあります。

(例文1)It's been snowing all day. So pretty outside! 「一日中、雪が降り続いて、外がきれい!」

(例文2)What have you been doing? 「何をやっていたの?(現在に影響が及ぶようなことを何かやってたんじゃない?)」

(例文1)の 表現は、今も雪が降り続いている時点でも、雪がやんだばかりのときでも使うことができます。それに対して(例文2)は、直前まで何かをやっていた人に尋ねているものと思われます。どちらにしても話者の関心は、過去の影響が及ぶ現在に向けられています。現在完了進行形は、このように過去の影響が現在に及ぶときに使われます。MIKE'S PODCAST 125 で 現在完了形を学んだときの図はここでも使うことができます。
現在完了時制
現在完了進行形と現在完了形は、ともに現在完了時制の中に含まれているのです。それでは現在完了進行形と現在完了形の違いはどこにあるのでしょうか?

現在完了形には、完了経験継続結果を表現するものがあるということを MIKE'S PODCAST 125 で学びましたが、動詞の多くは現在完了形の文中で継続以外の意味を表します。
(例文3)What have you done? 《現在完了形・完了》「何、やらかしたんだよ?」「何、やっちゃったの?」

現在完了形で継続以外を意味する動詞を使って、継続していることを表現するのには、上記の(例文2)のような現在完了進行形を使います。 また、現在完了形で継続を表すことができる動詞であっても、現在完了進行形を使うと「~し続けてきた」という継続の意味を強調することができます。
(例文4)She's been writing scripts. 《現在完了進行形・継続》「彼女は脚本を書き続けてきた」

(例文5)You've written many songs for years. 《現在完了形・継続》「あなたは何年にも渡り、多くの歌を書いてきました」

(例文6)He's written a series of books. 《現在完了形・完了》「彼はシリーズものを書き上げた」
自信がないので削除

現在完了形でも、現在完了進行形でも継続を表す頻度の高い "live" とか "sleep" の ような動詞の場合、現在完了形と現在完了進行形では表現のニュアンスが異なります。これらの動詞では、継続が長いスパンで続くか、永続的だと思われる場合は現在完了形が用いられ、一時的だと思われる場合は現在完了進行形が用いられる傾向があります。

(例文7)She's originally from Hawaii, and has lived in Japan for more than forty years. 《現在完了形・継続》「彼女はハワイ出身だが、日本に住んで40年以上になる」

(例文8)I have been living in Kobe for 3 years now. 《現在完了進行形・継続》「神戸に住んで3年になります」(話者は神戸から引越すことを想定している可能性が高い)

(例文9)Mick hasn't slept well for days. 「ミックは眠れない日が何日も続いている」

(例文10)I haven't been sleeping well lately. 「最近、よく眠れないんです」「最近、眠れない日が続いているんです」

継続を表す頻度の高い "live" とか "sleep" の ような動詞を現在完了時制で述べるとき、継続している時間が長いスパンに渡るのか、短いのかという判断は話者の主観的なもので、話者が長いと感じたら現在完了形を使うでしょうし、短いと感じたら現在完了進行形を使うことになるでしょう。(例文9)の 話者には "Mick" が 眠れない日がすごく長く続いているように感じられ、現在完了形を使ったものと思われます。(例文10)は、自分の症状を医者に説明するときによく使う表現ですが、話者は眠れないのは一時的な症状だと思っているので、現在完了進行形を使っています。現在完了形で "I haven't slept well lately." と 医者に言ったとしても、医者が特別に心配するわけでもありませんし、実際、現在完了形で説明する患者もいます。このように場合によっては、現在完了進行形と現在完了形の差は聞き手がほとんど気づかないほど微妙なものなのです。

このエピソードでマイクが使っている "want" も現在完了形でも、現在完了進行形でも継続を表すことができる動詞です。話題になっているのが、マイクの住んでいる街で開催される特定の試合を指していることを考えると、その試合に行きたいという気持ちは、試合が終われば当然、消えていく一時的なものだとわかります。ですから、マイクは現在完了進行形を使って "I've been wanting to." 「ずっと、行きたいと思ってたんだ」と 言っているのです。

さて、マイクのエピソードは全部で130話。次回の MIKE'S PODCAST 130 は最終回になります。最後のエピソードをお楽しみに!


Mikeを応援してくださる方はポチッ、ポチッとお願いします!
  ↓        ↓
decobanner_mike.gifにほんブログ村 英語ブログ 英語表現・口語表現へ

コメント

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://mandh2.blog13.fc2.com/tb.php/169-f865a218